獣医師コラム 伴侶動物の症状や治療法、経過について、獣医師がコラムを執筆しております。 犬 陰部から悪臭?犬の子宮疾患①「子宮蓄膿症」 子宮蓄膿症(パイオメトラ)は主に6歳以上の未避妊の雌に見られ、原因は発条などの免疫力低下に伴い支給への細菌感染による… 眼が腫れている!犬の眼球メラノーマ 眼球摘出による治療および精査をすることとなりました。摘出した眼球を検査した結果、悪性黒色腫というガンでした。摘出後… おなかが膨らんでいる?犬の子宮疾患②「子宮水腫」 今回の患者さんは、子宮に粘液が溜まる「子宮水腫」でした。症状は復位膨満(おなかが張っていること)や多飲多尿、外陰部か… 間違って飲んじゃった!犬の誤飲誤食 犬や猫だけでなく、うさぎやフェレットなど他の動物でも起こりえる事故です。犬においては、室内だけでなく散歩中に拾い食い… ] 大切な歯周病治療!犬の歯石除去 犬も人と同じように普段のデンタルケアを怠っていると歯垢や歯石が付きやすくなります。そのまま放置すると歯周病になりやすく、歯肉が瘦せて… え!?奇形!?横隔膜を超えた消化管の脱出 犬(シーズー 1歳9ヶ月齢 未避妊雌)が、別件で来院した際にX線検査を行ったところ、心膜腔(心臓が収まっている袋)内に消… 猫 血尿!頻尿!トイレで長居!猫の下部尿路疾患①「膀胱結石」 下部尿路とは、膀胱から尿道までのことを指し、猫さんではこの部位に異常をきたし、排尿障害を引き起こすことが多いです… 電動ソファーに尾が巻き込まれて…!猫の断尾 猫(2歳9ヶ月齢)が、「尻尾を電動ソファーに巻き込まれて、皮がめくれている。」とのことで来院されました。X線検査に… 猫のお尻から出血?嚢胞性子宮内膜過形成 猫(15歳、未避妊雌)が、「お尻からの出血」を主訴に来院されました。見ると陰部から出血していましたが、尿検査で検査し… 遊んでいたら食べちゃった!猫の誤食 猫は紐状のものを好み、遊びの延長で誤って飲み込んでしまうことが多いです。紐や糸は腸に絡まりやすく、腸はよじれた状態で… 眼頭が腫れている!「チェリーアイ」 猫(トンキニーズ 2歳2ヶ月齢 未去勢雄)が「左眼の眼頭が腫れている。」とのことで来院しました。身体検査により左目の瞬…… ハムスター 足から出血!力が入らない…。ハムスターの骨折(断脚手術) 左後ろ足のスネの部分で骨が折れてしまっています。脛骨(太い方の骨)と腓骨(細い方の骨)というふたつの骨でスネは成り… 後ろ足を浮かせて歩いている…。ハムスターの骨折(整復手術) 高齢であったため麻酔のリスクはありましたが、飼い主様の希望により手術による整復となりました。手術は問題なく終了し、… 固いフードが食べられない!ハムスターの切歯過長 生涯歯が伸び続けるハムスターは、ひょんなきっかけから噛み合わせを崩し、伸びた歯が顎に突き刺さり出血することがあります… 健康診断で早期発見!ハムスターの寄生虫感染症①「蟯虫感染」 ときどき認められる消化管寄生虫で、一般的には「盲腸蟯虫」と「大腸蟯虫」がいます。これらを病院で見分けることは困難であ… おしりにできもの?ハムスターの皮膚腫瘍①「乳頭腫」 乳頭腫はハムスター類において、よく発生する良性皮膚腫瘍のひとつです。この腫瘍に関しては、他の腫瘍と同様、特に理由なく発生… 脱腸!?ハムスターの腸重積 ハムスターの脱腸は主に2種類で、「直腸脱」と「腸重積」です。「直腸脱」は、直腸が肛門から脱出した状態で、「腸重積」は空・回腸… 脱毛とフケ?ハムスターのニキビダニ ハムスターの皮膚疾患の原因として、細菌や真菌(カビ)、寄生虫、アレルギー、物理的な刺激、内分泌疾患、、… うさぎ 腰が立たない!うさぎの後躯麻痺 後躯麻痺は様々な動物で起こり、原因も様々です。一般的には、神経の異常や腫瘍、骨折などが考えられます。治療はその原因… 急に歩けない!うさぎの胸椎骨折 うさぎは脚力が非常に強いものの、その骨は弱く、自分の力で骨折してしまうことがある動物です。後躯麻痺のうさぎの場合… 背中にフケがたくさん…。うさぎのツメダニ感染症 ツメダニ症はウサギでよく見られる外部寄生虫症の一つです。感染するとフケや痒みがでて薄毛、脱毛が目立つようになります… 病気予防!うさぎの避妊手術 中年齢以降の未避妊雌うさぎにおいては、子宮疾患になりやすく、その中でも悪性腫瘍(癌)であることが多い。見つけたとき… ストレス軽減!うさぎの去勢手術術 うさぎにおいては、去勢手術のメリットは雌の避妊手術に比べると多くはありません。精巣を摘出するので精巣の腫瘍にはなり… 首が傾く、ぐるぐる回る。うさぎの斜頸 うさぎの斜頚はしばしばみられる病態で、多くの飼い主様はその変化にびっくりしてしまいます。その多くは、前提疾患と呼ばれ… 皮膚のできもの。うさぎの皮膚腫瘍①「乳頭腫」 乳頭腫は、比較的多くみられる良性皮膚腫瘍のひとつです。ウイルス性に発生するものと非ウイルス性に発生するものがあります… 鼻がパカパカ、呼吸が苦しい!うさぎの乳腺癌、子宮腺癌 犬は呼吸が苦しいと口を開けて舌を出し呼吸します(開口呼吸)。猫もとても呼吸が苦しいと開口呼吸をしますね。うさぎさんは呼吸が苦し… 血尿!?うさぎの子宮内膜過形成 うさぎ(ネザーランドドワーフ 5歳1ヶ月齢 未避妊雌)が「2日前から血尿をしている。」とのことで来院されました。X線検査の結果、子宮が明瞭に映っており子宮疾患による出血が疑われました。… 睾丸が大きい!?うさぎの精巣腫大①「精巣嚢胞」 うさぎさんにおいても他の動物同様、精巣の異常が認められることがあります。うさぎさんの精巣は、陰茎のわきの体表に… 睾丸が大きい!?うさぎの精巣腫大②「ライディッヒ細胞腫」 うさぎの精巣腫大は高齢になると認められることが多い疾患です。精巣が腫大している場合、非腫瘍性のものと腫瘍性… モルモット 頻尿!血尿!排尿時に鳴く!モルモットの膀胱結石 モルモットの膀胱結石はときおり認め、多くは炭酸カルシウム結石です。草食動物であるモルモットはカルシウムを多く含む尿を排泄し… 急に牧草を食べない!歯ぎしりしている!モルモットの不整咬合 不整咬合とは、歯が異常に伸びて(もしくは、まったく伸びず)、咬み合わせが悪くなった状態のことです。モルモットは、生涯奥歯も… チンチラ お尻から腸が出ている!?チンチラの腸重積 腸重積とは、ある腸管が隣接する腸管の内腔にはまり込んでいる状態です。外観が似た状態である「直腸脱」との鑑別が重要です。… オウム、インコ、フィンチ 頻繁に吐く。食欲が無い…。セキセイインコの腸結石 飼育鳥においても、犬や猫同様、消化管内に異物が詰まることがあります。誤食も多く、かじって遊んでいたものや布など様々です。今回の患者のように… 頻繁におしりをつつく…。コザクラインコの自咬症 精神的な要因や、痛みや痒みなどの刺激で気にしてその部分を自分で咬んでしまう状態です。メスの場合は産卵の前後で自咬することもあり、中には感染症や腫瘍と関係している場合もあ… 健康診断で早期発見!セキセイインコのマクロラブダス感染症 無症状のこともありますが、発症すると食欲不振、嘔吐、軟便、下痢、などを起こし、体重が減ることもあります。真菌(カビ… 急におしりが膨らんで?セキセイインコの卵つまり(卵塞) 食欲不振、嘔吐が見られ、痛みでお腹を蹴ったり、床でうずくまったりします。肺や気嚢(鳥が呼吸運動を行うところ)が圧迫さ… おしりにできもの!インコの皮膚腫瘍①セキセイインコの「角化棘細胞腫」 残念ながら体表にできるできものの多くは見た目では悪性腫瘍なのか良性腫瘍なのかわからないことが多く、また切除して検査し… 足にできもの!インコの皮膚腫瘍②セキセイインコの「扁平上皮癌」 皮膚腫瘤は高齢の鳥にできやすい疾患です。多くの場合、腫瘤に針を刺して取れた細胞を調べる針生検をしたり、腫瘤を… 猛禽類 フクロウ 血便?フクロウのトリコモナス感染症 フクロウの医療に関する情報は限られており、具体的な病原体や感染の症状、治療法など詳細な情報は乏しいのが現状です。そういっ… ハリネズミ 健康診断で早期発見!ハリネズミの寄生虫感染症①「ダニ寄生」 ハリネズミのダニ寄生は、ハリネズミの皮膚病の中で比較的多くみられ、特にショップから購入した後に一度も検査したことが… おしりから出血!?血尿!?ハリネズミの子宮疾患①「子宮内膜ポリープ」 子宮内膜ポリープは、ハリネズミにおいては比較的多く発生する非腫瘍性の良性病変です。年齢は3~5歳以降に認められることが多く… 眼が飛び出している!ハリネズミの眼球突出 眼球の突出は様々な原因で発生します。ハリネズミはもともと眼窩が浅く、興奮しただけで突出してくることもあります。もちろん… 背中にできもの?ハリネズミの皮膚腫瘤①「表皮嚢胞」 表皮嚢胞は犬や猫でもよく見られる体表腫瘤です。単独で発生することもありますし、今回の患者さんのように多発することもあります… フェレット 赤黒い耳垢。フェレットの耳ダニ感染症 フェレットの耳ダニ感染は比較的よく見られ、赤黒い耳垢が溜まり、かゆみを伴うことが多いです。生活環境にいるダニではないため… 急な食欲不振と下痢!フェレットの誤飲事故 腸閉塞とは食べたものが腸で詰まることで起こります。異物が腸に詰まると食欲元気がなくなり、激しい嘔吐、下痢などの症状を起こ… フクロモモンガ 健康診断で早期発見!フクロモモンガの寄生虫感染症①「トリコモナス」 トリコモナスは原虫と呼ばれる消化管内寄生虫の一種です。フクロモモンガだけではなく様々な動物に感染することが知られてお… 陰茎が出っぱなし!フクロモモンガの陰茎脱 雄のフクロモモンガではよく見られる疾患です。栄養の過不足や性的なストレスが原因… デグー 前肢にできもの!デグーの皮膚腫瘍①「線維肉腫」 デグーでは皮膚にできものができることはよくあり、皮膚炎や外傷によるかさぶたや腫瘍など、さまざまです。デグーでのデー… ミーアキャット ミーアキャットの去勢手術と臭腺の摘出 ミーアキャット(10ヶ月齢 未去勢雄)が去勢手術と臭腺(肛門腺)除去を希望し来院しました。術前検査として血液検査…