エキゾチックアニマルの診療
ちゅら動物病院では、鳥類(セキセイインコ、文鳥など)と、小型哺乳類(うさぎ、フェレット、ハムスター、ハリネズミなど)の診療を行っております。※亀などをはじめとした爬虫類、両生類、魚類は対応できかねますのでご了承くださいませ。
エキゾチックアニマルの診療スタンス
こんにちは、ちゅら動物病院院長の清野です。私が初めて伴侶動物と暮らしたのは、大学時代の「フェレット」でした。当時獣医学部の学生でしたが、「フェレット」は、全然認知されていなくて、私自身もペットショップで見かけて知ったくらいです。そのフェレットは、少しショップ生活が長かったからか、噛み癖のひどい子でしたが、数日間飼育本で勉強し、ネットで調べ、思い悩んだ末、その子を飼うことに決めました。飼い始めこそ噛み癖はありましたが、徐々に無くなり、温和なお姉さんになりました。そこから、フェレット愛に目覚め、気づけば4匹のフェレットとの同居になりました。残念ながら、その子たちは今ではいませんが、みんなみんな大好きな我が子でした。大学卒業後は、フェレットで有名な栃木県のアンドレ動物病院で犬、猫、鳥、エキゾチックアニマルの医療を学び、次の愛知県ハート動物クリニックでは、それらの動物たちのCTなど高度医療を経験しました。一貫してエキゾチックアニマルの診療に携わっておりますが、それだけでなく、犬と猫の診療も同時にしっかり学べたのは大きな経験です。その後も、フェレット、フクロモモンガ、ハリネズミ、モルモット、犬(パグ)、猫(MIX)、ウサギなど様々な子たちと生活しました。今は、シロフクロウとアメリカチョウゲンボウ(ハヤブサの一種)と一緒に暮らしています。
エキゾチックアニマルは、伴侶動物としての歴史が浅く、まだ情報が乏しく、治療した経験のある獣医師も多くはありません。そんな環境ではありますが、今までたくさんのエキゾチックアニマルと暮らしてきた、そして獣医師としてかれらの治療に従事した経験を活かし、飼主様、そしてエキゾチックアニマルたちの健康に貢献できたら と強く願っています。また、日本獣医エキゾチック動物学会、鳥類臨床研究会に所属し、日々知識、経験を積んでおります。
エキゾチックアニマルに関する学会発表
- 2009年「フェレットのアポクリン腺癌の2症例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
- 2010年「肛門付近に発生したアポクリン腺癌の雌フェレットの1症例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
- 2011年「ウサギの盲腸部壊死性腸炎の1症例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
- 2014年「頸部脊索腫のフェレットの1例」(於:中部小動物臨床研究発表会)
- 2015年「小脳膿瘍のウサギの1症例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
- 2016年「ウサギの扁平上皮癌にモーズペーストを使用した1例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
- 2017年「髄膜種のヨツユビハリネズミの1例」(於:エキゾチックペット研究会(現日本獣医エキゾチック動物学会))
診察の前に
私たち ちゅら動物病院は、犬猫のみならず、ハムスターやうさぎなどの小型哺乳類や鳥類、など多岐にわたる動物種の診療を行っております。近年のペットブームにより、犬猫以外の動物種を伴侶動物として飼育されることも非常に多くなってきました。最近では、フクロウやマイクロブタなど、今まで見たこともなかったような子たちが来院することも多くなってきました。ですが、彼ら伴侶動物として歴史の非常に浅い動物種の情報は非常に乏しく、時には飼い主様の時間を相談にあてることになることもあるかと思いますが、どうかご容赦ください。そういった今までにない伴侶動物の飼い主様の期待に応えられるよう、私たち、ちゅら動物病院は日々精進して参ります。
エキゾチックアニマルの飼育について、飼い主様にお願い
犬と猫以外の動物種をエキゾチックアニマルと呼びますが、かれらエキゾチックアニマルは伴侶動物としての歴史が浅く、まだまだ様々な情報が得られていません。かれらとできるだけ長く幸せな時間を共有するためにはどうしたらよいでしょう? 私たち ちゅら動物病院は「エキゾチックアニマルの飼育について、最も考え至らなければならないことは、かれらが元々どういった生活環境で生活しているのか、どういった進化を経てきたのか」であると考えます。たとえば、完全草食動物に肉を与える、暑い生活環境にいる動物を寒い環境で飼育する・・・、こういった飼育が伴侶動物にとって不幸せな結果に至ることは当然の結果といえましょう。逆を言うと、かれらの本来の生活の仕方に飼育環境を近づけることでかれらのQOL(生活の質)は向上し、その伴侶動物も飼い主様も幸せな時間を共有できます。「まったく本来ある生活と同じにしてください。」というのではありません。少しでもその子のために何かできることは無いだろうか? の基準に本来の生活はどんな環境なのか ということを考えてみてほしいと思います。