モルモットの診療

モルモットの特徴

モルモットは丸い体に短い手足を持つかわいらしい動物です。比較的大人しく、キュイキュイ鳴く声や歩き回る姿も愛くるしく魅力的です。元々は南米大陸に棲息している野生のテンジクネズミを家畜化したものがモルモットの祖先といわれており、毛の短い品種から長い毛を持つ品種、つむじがある品種、ほとんど毛のない品種など、見た目は様々です。お迎え直後は怖がりで警戒心が強いかもしれませんが、きちんとお世話をして優しく接してあげれば少しずつ気持ちが通じて様々な表情を見せてくれることでしょう。

ハムスターの性質

ストレスに弱い

比較的穏やかな性格をしている反面、ストレスには弱い生き物です。ケージはモルモットが落ち着ける場所に置くことが大切です。大きな音がするテレビやスピーカーの近くにケージを置くことはストレスの原因になるので注意が必要です。また、寒暖差にも弱いので、温度差が少なく、直射日光を避けた風通しの良い場所が良いでしょう。高温多湿な環境であったり、ケージが不衛生な状態だと細菌やカビなどが繁殖しやすく、脱毛やかゆみを伴う皮膚疾患の原因にもなります。モルモットは排泄物が多いので、毎日のケージの掃除も欠かせません。また、ストレスによって自らの被毛を咬んだり、毛を抜いたりする行動が見られることがあります。自咬症(バーバリング)と呼ばれ、被毛が薄くなったり、不揃いになることでその可能性を疑います。

ビタミンCの合成ができない

モルモットは人間と同じでビタミンCを体内で合成することができません。そのため、食餌からの摂取が必要です。欠乏すると皮膚や歯、血管などが、被毛の粗剛、不整咬合や出血傾向などを引き起こす原因になります。中にはビタミンC含有量の少ないウサギ用のフードを与え続けてビタミンC欠乏症になる子もいます。モルモット用のペレットにもビタミンCは添加されていますが、保存状態によっては劣化しやすいです。補給源として、キャベツやパセリ、ブロッコリーなどの野菜、キウイフルーツやオレンジといった果物、サプリメントなどが挙げられます。牧草やペレットはいつでも食べられるよう常に餌の容器に入れておき、腐りやすい野菜は時間を決めて新鮮なものを与えましょう。果物は糖分が多いので時々与える程度にとどめましょうね。

病気を隠す!

本来、被捕食動物(食べられる側の動物)であるモルモットは、弱っていることを敵に気づかれると襲われてしまうので、本能的に病気や体調の悪さを隠してしまうことがあります。そのため毎日の健康チェックを行って、病気を早期発見することが大切です。元気や食欲、便・尿の色や量、毛並みや体形などがいつも通りかチェックしましょう。少しでも気になることがありましたら、当院にご相談ください。

歯は一生伸び続けます

モルモットの歯は前歯も奥歯も一生伸び続けます。不整咬合と言って、ペレットのような柔らかいものばかり食べ続けていると、歯の摩耗が少なくなり、歯が曲がって伸びることでごはんが食べられなくなることがあります。また、ケージのような硬い柵をかじっていると、歯根に負荷がかかり、前歯が正常に伸びないことがあります。不整咬合になると元の正常な咬み合わせに戻すことは難しく、定期的な歯のカットが必要になります。対策としては、普段からペレットだけでなく、しっかり牧草を与えてよく咀嚼させること。また、柵をかじらないようにケージのつくりを変えてみるといった方法があります。住環境を整えることによって未然に疾患を防ぐことが大切ですね。

ちゅら動物病院はモルモットの診療を得意としています

こんにちは、ちゅら動物病院院長の清野です。私は今まで、フェレット、フクロモモンガ、ハリネズミ、モルモット、犬(パグ)、猫(MIX)、ウサギ、シロフクロウ、ハヤブサなど、さまざまなエキゾチックアニマルを伴侶動物として共に暮らしてきました。また、ちゅら動物病院では鳥を伴侶動物とされている飼主様からのご相談が大変多く、数多くの診療実績がございます。モルモットの健康問題、診療について、お力になれることがあるかもしません。ぜひ一度ご相談いただければ幸いです。

モルモットの治療・飼い方

モルモットは病気を隠すのが上手な動物です。そのため、病気のサインを逃さないよう、日頃から観察する必要があります。わかりやすいのが食欲不振です。食事をしない、減る、または柔らかいものしか食べなくなった、などの異変が見られることがあります。その他、日頃のコミュニケーションで触ってあげた際、お腹に張りを感じるなどもわかりやすい病気のサインになるでしょう。もしかして病気かなと思ったらお気軽にご相談ください。

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