うさぎの診療

うさぎさんの特徴

うさぎさんといえば、ぴょんぴょん「うさぎ」跳びして移動したり、飼い主さんの後ろをついて回ったり、そして、ごはんの時には、草をもぐもぐ…。本当に見ていて飽きない動物、癒される動物ですよね。ほかにも、「体臭が少ない」「散歩が不要」「鳴かない」「小スぺースでの飼育」など伴侶動物としての魅力もたくさん持っている動物であり、伴侶動物としての歴史も長い動物ですが、健康に長生きさせることはなかなか難しいものです。犬と猫は伴侶動物として歴史が長いですが、彼らとうさぎさんの大きな違いのひとつが、うさぎさんは完全草食動物であるということ。犬や猫と同じような考えを持って飼育してしまうと、思わぬ落とし穴にかかってしまうこともあるので注意が必要です。

うさぎさんの性質

子うさぎさんの時に食べたものを食べ物と認識する

本来、子うさぎさんはお母さんうさぎから食べて大丈夫な草を学びます。しかし、人間の下で生活してきた子うさぎさんにはその機会はありません。そのため、飼い主さんがお母さんうさぎに代わって、食べてよい草を教えてあげてください。牧草以外に各種野菜や野草など与えて大丈夫なものを少量ずつ与えてみてください。うさぎさんは大人になってからは新しい食べ物に口をつけないことが多いのです。子うさぎさんの時に多くの食物を食べ物と認識していると、食欲が落ちた時や高齢にあって腎臓病になったときなど、野菜を与えることで回復しやすくなります。もちろん、普段から野菜や野草を与えることもよいことです。

うさぎさんは完全草食動物

草食動物は進化の過程で他の動物とは競合しにくい「草食」という栄養の接種の仕方を獲得しました。すなわち、狩りが成功しないと餌にありつけない肉食動物とは異なり、常にある「植物」を栄養源とすることで進化をしてきました。そのため、基本的に餌を食べられない状態に弱く、数日の絶食で命を落とすこともあります。また、「植物」というのはローカロリーな食物であり、それを大量に摂取することで栄養を得てきたのです。つまり、伴侶動物として一緒に生活する際には、少量ハイカロリーな餌ではなく、牧草というローカロリーな餌を大量に与えることが重要なのです。

うさぎさんは骨がもろい

草食動物であるうさぎさんは、残念ながら野生の世界では肉食動物に襲われてしまう立場(被捕食者)です。しかし、うさぎさんはそう易々と食べられない進化を遂げてきました。そのひとつが、強靭な脚力です。うさぎさんは何か不測の事態があった時、「脱兎のごとく」走るような体になっています。しかし、この強靭な脚力が時に自身の命を脅かします。うさぎさんは脚力のわりに骨がもろいのです。そのため、思いっきり蹴った脚力で自身の腰骨を折ってしまい、死に至ることもあります。全国のうさぎを診る動物病院においても、残念ながら、不意のキックにより腰骨を折ってしまった患者は見受けられます。当院での診療を含めて、今まで私は一度もありませんが、十分注意していても起こりうる事故なのでしょう。そういった事故を避けるために、ご自宅では、人に慣れ、触られることに慣れ、抱っこや仰向けの姿勢でも嫌がらないように接してあげてください。

うさぎさんは生涯、歯(前歯も奥歯も!)が伸び続ける

うさぎさんの歯は常生歯と言って、生涯伸び続けます。これは進化の過程で、栄養価の低い草をよく咀嚼して消化するためです。そのため、ペレットなど数回噛めばボロボロッと崩れてしまうフードをメインに与えてしまうと咀嚼回数が減少し、歯が変な風に伸びてきてしまいます。また、咀嚼する方向も重要で、本来の牧草を咀嚼する場合はすり潰す動き(水平方向)ですが、ペレット主体ですと、私たち雑食(や肉食)動物と一緒で上下の動きが主体となります。これにより、歯根に負荷がかかりすぎ変な風に歯が伸びてきてしまうのです。一旦、異常な歯の伸びになってしまうと残念ながら正常に戻ることはほぼありません。ペレットはペレットで栄養価的に必要なものですので、まったくの悪というわけではありませんが、「牧草は場所も取るし、粉が出るから…。」なんて理由で与えないと、生涯歯の処置が必要になってしまいます。

ちゅら動物病院はうさぎの診療を得意としています

こんにちは、ちゅら動物病院院長の清野です。私は今まで、フェレット、フクロモモンガ、ハリネズミ、モルモット、犬(パグ)、猫(MIX)、ウサギ、シロフクロウ、ハヤブサなど、さまざまなエキゾチックアニマルを伴侶動物として共に暮らしてきました。また、2008年に小動物臨床の世界に入ってからは、一貫してエキゾチックアニマルの診療、そして学会発表をしてきました。2011年、2015年、2016年にはうさぎの診療に関する学会発表を行っております。うさぎの健康問題、診療について、お力になれることがあるかもしません。ぜひ一度ご相談いただければ幸いです。

うさぎの治療・飼い方

最近ではごく少数ではありますが、都市部を中心にうさぎ専門病院も見かけるようになりました。とはいえ、やはり犬や猫と比較すると飼育頭数は少なく、札幌ではおそらくうさぎ専門病院はひとつもないのではないかなと思います。ちゅら動物病院は、エキゾチックアニマルの飼主様がたくさん来られることから、うさぎの診療実績も豊富にございます。また、うさぎの治療や避妊去勢に関しての費用、料金、値段もウェブサイトで掲載することで、わかりやすく安心した料金で受診していただけるよう努めております。うさぎ病院をお探しでしたら一度ご検討いただければ幸いです。

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