フェレットの耳ダニ

※このコラムの内容は、この患者さんでのケースであり、一般的ではないことも記載されています。個体により状況は異なりますので飼われている伴侶動物で気になることがあれば、かかりつけにご相談されることをお勧めします。
※この度、HPへの掲載にご協力いただいた飼い主様と伴侶動物に感謝申し上げます。

概要

フェレット(4ヶ月齢)が、別件で来院された際に耳を診ると赤黒い耳垢が観察されました。耳垢を検査したところ、耳ダニの感染が認められました。耳ダニの主な感染場所はファームであるため飼い始めの際には特に注意が必要です。多頭飼育をしている方で検査、治療をせずに同居と一緒にすると感染が広がることがあります。感染が認められたり、疑わしい場合は駆虫薬の投与により治療を行います。

フェレットの耳ダニ感染 とは…

フェレットの耳ダニ感染は比較的よく見られ、赤黒い耳垢が溜まり、かゆみを伴うことが多いです。生活環境にいるダニではないため、一度駆虫薬による治療を行うと、再感染することがない限り再発はしません。検査は、一般的に耳垢を顕微鏡で見てダニや卵を見つけます。

耳垢が無いと検査ができないため、耳掃除はせずに受診するとよいでしょう。フェレット用の駆虫薬は無いので、筆者は犬猫で使用する薬を使用しています。駆虫薬はダニの成体には効果を発揮しますがダニの卵には効きません。しかし、筆者が使用する薬は効果時間が長く卵から孵化したダニに効果を発揮し駆虫します。3週間おきに3回使用すると、ほとんど再発は認められません。

▲こんなかわいいフェレットにも、ダニはついていることがあります

▲耳垢の外観です。やや赤黒い耳垢です

ダニの動画です(顕微鏡画像です。)。動いているのがダニです。よく見ると肉眼でも動いているダニの成体を見えることがあります。

▲ダニの卵です。(顕微鏡画像です。肉眼では見えません。)

臨床診断は「耳ダニ感染」

ダニの感染が認められたので、駆虫薬を投与します。この子の飼い主様は多頭飼育していましたが、先住と一緒にする前にダニを見つけたため、駆虫はこの子だけで済みました。

3回目の駆虫薬投与時に耳垢を検査しましたが、ダニとその卵は見つかりませんでした(ただし。「ダニが見つからない≠ダニがいない」ですから、絶対いないとは言えません)。

そのため、一旦治療終了としました。

フェレットの耳ダニ感染 について よりくわしく知ろう!

フェレットの耳ダニは主に、ヒゼンダニの感染です。耳垢を餌に生活しているため耳垢がないところでは長期に生存できませんが、共用のハンモックなどを介して再感染したり同居フェレットに感染する可能性があるので注意が必要です。

症状

無症状のこともありますが、主に耳のかゆみ、正常より多い耳垢、発赤、腫脹が認められることが多い

検査

耳垢の顕微鏡検査によりダニ本体の検出及び卵の検出。一度の検査では見つけられないこともあるため、疑わしければ何度か検査することが必要です。

予防

新しくフェレットを迎えたときは検査をすることが重要です。特に多頭飼育している場合は、直接接触により感染が広がる場合があるため、先住と接触する前に検査しておくことをお勧めします。ハンモックなどを介して感染することがあるため、清潔に保つことも重要です。

治療

犬猫用の駆虫薬を使用します。点耳薬や注射、塗布薬による治療を行います。筆者は3週間おきに3回塗布薬を投与することで可能な限り再発を防ぎます。

※伴侶動物の症状、状態には個体差があります。伴侶動物で気になることがあれば、かかりつけにご相談されることをお勧めします。このコラムの内容閲覧により生じた一切のトラブルについて当院では責任を負いかねます。
※当院では、飼い主様と伴侶動物の協力のもと、多くの伴侶動物ができる限り疾患に罹患しないよう情報を共有するため、個人情報に配慮したうえで伴侶動物の疾患の報告を行っています。改めて、この度、HPへの掲載にご協力いただいた飼い主様と伴侶動物に感謝申し上げます。

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