セキセイインコの角化棘細胞腫

※手術画像があります。血液などが写ることがありますから苦手な方は閲覧しないでください。
※この度、HPへの掲載にご協力いただいた飼い主様と伴侶動物に感謝申し上げます。

セキセイインコ(5歳)の患者さんをご紹介させていただきます。お尻のところにできものがある(いつからあるか不明)。とのことで来院。本人は元気食欲問題無く、できものを気にしている様子はありません。皮膚にできるできものは、腫瘍(良性、悪性)や非腫瘍性のものに大別され、それらを見た目で判断することが困難なことが多いです。一般的に腫瘍が疑われる場合は外科的切除が治療の第一選択肢となります。できものを見つけたら一度動物病院を受診されることをお勧めします。

それでは今回の患者さんの診察です。

セキセイインコの状態を確認

▲インコさんの外観です。

▲インコさんの横からの画像です。お尻のところの翼の間にできものが見えます。

▲インコさんのお尻付近の画像です。

できものの見た目から何かしらの腫瘍である可能性が高いと感じました。
残念ながら体表にできるできものの多くは見た目では悪性腫瘍なのか良性腫瘍なのかわからないことが多く、また切除して検査した結果、腫瘍ではないことも時々あります。一般的には切除してできものが何であるかを検査(病理検査)していくことが重要です。検査センターの状況次第ですが、通常検査の結果が出るまではおよそ1~2週間くらいです。その間は体調に問題がなければ基本的にお家で過ごせますので入院の必要はありません。

今回、飼い主様の希望もあり麻酔下にて手術、切除、治療および検査をすることになりました。手術は全身麻酔下で行い、負担が最小限となるよう努めます。

▲手術前に周囲の毛を取った状態です。直径約1㎝の表面がボコボコしているできものです。

▲手術後の画像です。

病理診断は「角化棘細胞腫」

病理検査の結果切除は良好で、手術数日後の診察で傷も問題なく、2週間後頃の再診でも問題がなかったため経過観察となりました。

鳥類の角化棘細胞腫について

時折認められる良性腫瘍です。全身どの部位にも発生しうる腫瘍ですが、くちばしの周囲や爪周りにできることが多いようです。局所再発することがあるので、経過はよく見る必要があります。多くの腫瘍の発生原因は世話の仕方によるものではなく、その子がもって生まれたものであることが多いです。

症状

できものができる。できものが発生した場所によっては動きを阻害したり、本人の性格によって自咬することがあります。

予防

特にありません。

治療

完全切除だと良好な経過をたどりますが、局所再発することがあります。

※当院では、飼い主様と伴侶動物の協力のもと、多くの伴侶動物ができる限り疾患に罹患しないよう情報を共有するため、個人情報に配慮したうえで伴侶動物の疾患の報告を行っています。改めて、この度、HPへの掲載にご協力いただいた飼い主様と伴侶動物に感謝申し上げます。

インコ,鳥類の診療

セキセイインコの治療について

ちゅら動物病院では、セキセイインコをはじめとして、文鳥など鳥類全般の診療実績が豊富です。院長はハヤブサやフクロウを伴侶動物として飼育しており、飼い主としての立場から治療をご一緒させていただきます。飼い方の注意点や、種類、コミュニケーションの取り方なども診療の際にはお話しできれば幸いです。

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