2022.01.08
ハリネズミのダニ寄生は非常によく見られ、アニコムのデータによるとハリネズミの診療理由の20%がダニの駆除・駆虫であるとされています。ダニに寄生されると、針が抜け落ちて皮膚が露出してしまうことがよくあります。食欲や元気は落ちることがないため、いつも通り走り回ってはいるものの、針が抜け落ちているようであれば注意して観察してあげてください。
ハリネズミはペットショップで購入する方が多いと思います。ペットショップですでにダニに寄生されていることは珍しくなく、その後一度も検査していない子に、寄生が多く見られます。ペットショップで購入した後は、できるだけ早く近くの動物病院でチェックしてもらうといいかもしれません。ダニの種類によっては人も刺されることがありますし、その子自身も炎症したり、痒くなったりします。
ハリネズミに寄生するダニの多くはキュウセンダニとヒゼンダニです。ヒゼンダニの中には「ヒトヒゼンダニ」と呼ばれるダニがおり、このダニが人間の皮膚にうつった場合は、人間の皮膚の上で繁殖していきます。ただし、イヌヒゼンダニなど、動物の皮膚の上で繁殖するヒゼンダニの場合は、人に移っても一時的に痒くなるだけで済みます。
ダニが寄生したハリネズミは、多くの場合に脱針(針が抜け落ちること)や、顔にふけが出たりします。
実際にダニがいるかどうかは顕微鏡で確認する必要がありますが、上の写真のような症状が見られた場合はできるだけ早く、お近くの動物病院で検査してもらうことをおすすめします。
駆虫薬の投与と、環境の清掃によりダニを駆除していきます。ヒゼンダニは感想に弱く、基本的には皮膚から離れると数時間で死滅しますが、湿ったタオル等の中で生きていることもあります。また、皮膚の上においては皮膚に穴を掘ってそこに隠れたりもするため、肉眼で確認したり手作業で駆除することはできません。動物病院に行って、検査してもらった後、処方された駆虫薬を使ってダニを駆除しましょう。
ちゅら動物病院は犬、猫の他、インコなどの鳥類、そしてフェレット、うさぎ、ハムスターハリネズミなどの小型哺乳類・エキゾチックアニマルの診療を行なっております。土日、祝日も診療しております。夜間、時間外診療についてはお気軽にお問い合わせください。診療経験豊富な獣医師が対応させていただきますので、安心してご相談いただければ幸いです。
田中ほのか
動物看護士
2010年より北関東の大規模動物病院で動物看護士として働く。その後、産休、育休を経て、北海道の日高地方で馬関連のお仕事に従事。インコと猫と暮らしながら日々子育ても奮闘中。
※本ライターによる執筆は本ライターに帰属するものであり、その正確性や内容に関してちゅら動物病院がなんら保証するものではありません。
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